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評価:88点
原題 CAPOTE(アメリカ)
監督 ベネット・ミラー
脚本 ダン・ファターマン
出演 フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリス・クーパー
<あらすじ>
「ティファニーで朝食を」で人気作家となったカポーティ。
彼は、小さな田舎町での一家惨殺事件の記事を目にする。
興味を覚えたカポーティは、次の小説の題材にしようと決心。
拘留中の犯人と接触を試みる。
<感想>
まず、自分はトルーマン・カポーティなる人物について知らなかったし、
「冷血」という小説についても、もちろん知りませんでした。
なので、アカデミー賞主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンの
演技が、カポーティに似ているかどうかはよくわからないです。
ただ、演技の凄さは伝わってきたし、そういった予備知識がなくても十分
楽しめましたよ。
犯人の生い立ち・動機・犯行時の心理状態等、犯人の内面に入り込むことで、
今までにない傑作の予感をカポーティは感じる。
最後の1行をうめるために、犯人の死刑執行を誰よりも望むカポーティ。
しかし、カポーティと似たような境遇を持つ犯人に対して、取材対象を超えた
複雑な感情に悩まされる。
傑作を引き換えに、彼は何を失ったのか。
この葛藤に苦しむ様が、とてもリアルに伝わりました。
カポーティの盟友ネル・ハーパー・リーを演じていた、キャサリン・キーナーは、
ついこないだ観た「40歳の童貞男」でもヒロイン役をやってました。
なので、非常に重苦しいストーリーなんだけど、彼女を観る度にニヤリと
しちゃいました。(笑)
決して楽しい映画ではないですが、見ごたえありでオススメです!
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